母指CM関節症
母指(親指)の付け根の関節であるCM関節は、母指を他の4本の指と向い合せる動作(対立動作)の中心となる関節です。
このため様々な手の動作で酷使されることが多く、この関節の軟骨がすりへる変形性関節症が母指CM関節症です。
母指CM関節症はほとんどの手の動作にかかわりますので、疼痛を起こすと日常生活や職場での動作に支障を生じます。
母指CM関節症の治療には決め手がなく、手術も様々な方法がありますが、CM関節を固定して動かないようにする固定術が、最も確実な除痛効果があると言われています。しかしこの手術法はCM関節の機能そのものを失くしてしまうのですから、最終的な治療と考えられるでしょう。
PRP療法は手術を要する段階の母指CM関節症であっても、摩耗した軟骨や周辺組織を再生することで、手術をせずに治療効果を期待するものです。
母指CMOA(矢印)