股関節の痛み―変形性股関節症

 股関節は人体内で最大の関節で、体重を支える要となっています。

 ここに軟骨がすり減る変形性股関節症が起こると、疼痛により歩行困難となるなど、重篤な症状が現れます。

 残念ながら軟骨の摩耗を防止する目的で行われるヒアルロン酸注射は、股関節には認められていません。このため変形性股関節症の注射による治療には、PRP療法が重要な役割を担うことになります。

 変形性股関節症が進行すると、骨同士がこすれあって変形を起こします。このため手術治療には人工関節置換術が行われることが多いです。

 PRP療法はすり減った軟骨や周辺組織を再生することによって、疼痛を軽減することが期待されます。手術しかないと言われた段階であっても、一度は試みる価値のある治療と考えられます。